コトバをもっと! Speak more languages !

英語は、インド・ヨーロッパ語族のなかの ゲルマン語派に属します。
ゲルマン語派には、英語のほか、ドイツ語、オランダ語、ノルウェー語、デンマーク語、スウェーデン語などが含まれ、これらとは兄弟語の関係にあります。

1世紀からローマ人がブリテン島に駐留して、ケルト系の住民(ブリトン人)を支配していたころには、ケルト語とラテン語が優勢でした。そのローマ人が 西暦410年に本国に引き上げると、5世紀半ばから6世紀にかけて、ゲルマン系の人々(ジュート人、アングル人、サクソン人)が大陸からブリテン島に渡来して、先住のケルト人を支配するようになります。
このころイングランド(アングル人の陸地という意味)でゲルマン系の言語が定着した。ここから英語の歴史が始まります。

以後の英語の歴史はふつう 3期に大別されます。(括弧内は西暦年)
・古英語(450年〜1100年)ただし、最古の文献は7世紀のもの。
・中英語(1100年〜1500年)
・近代英語(1500年 以降)

英語は、フランス語の影響がとても大きい言語です。
11世紀のノルマン・コンクエスト以降、フランスから来た貴族階級が話していたロマンス諸語のオイル語系のノルマン語が公用語として14世紀まで使われました。
このことにより、中英語ではロマンス諸語、特にフランス語からの借用語の増大と、形態変化の単純化、名詞の性別の消失などを引き起こしました。
この間にフランス語から借用された語彙は一万語におよび、その75%が現在まで残っています。

英語は、発音と綴りが一致しない言語です。
15世紀から16世紀にかけて、発音と綴りが著しく異なるようになりました(great vowel shift:大母音推移)。それまで「フィーヴェ」はfive、「ロート」はroot、「セーク」はseekというように発音のとおりに綴っていたものが、この時期から発音が大きく変化し、その一方で綴りについては「発音の変化にあわせて改定する」ということを一度も行わなかったため、両者の間に乖離が生じることになりました。
現在の英語学習者の頭痛のタネともなっています。

German

    PAGE TOP